GroveケーブルをLANコネクタを合体させてGroveでのデジタル入出力がLANケーブルで延長できたメモです。
いきさつ
最近、ちょっと大掛かりな仕組みづくりの相談があってGroveを活用できないか検討しています。
Arduino UNO+Groveシールドの組み合わせはやっぱり良いですね。試行錯誤も手軽に行えて、構想がどんどん膨らんできます。
今日午前中はインターネットにはつながらない類いの、物理なギミックとデバイス制御なお話したり相談うけてた。たのしかったー。#arduino #M5Stack #microbit pic.twitter.com/oUAC2M37m6
— Tanaka Seigo (@1ft_seabass) December 27, 2018
私は仕組みに対してプログラムや電子工作アプローチ整える的なところをやらせてもらっています。彼のほうは持ち前のクリエイティブ力&実現力で、この仕組みを大きく楽しく膨らませて見た人を心地よくさせるのが得意なので、出来上がりも楽しみです!
長いケーブルが欲しくなる
さて、膨らんでいくと、一つ悩みが出てきます。
シンプルです。大きい仕組みを作るゆえに長いケーブルが欲しくなる。いやー、電子工作だとケーブルを短い形で仕組みを作るため、仕組みが小さくなる悩ましさがにじみ出てきますね。
ということで、Groveでの長いケーブルを検討してみましょう。
まず、普段の20cmのケーブルは標準として、実はM5StackでのGrove互換の長いケーブルがあるようなんです。
- M5Stack用GROVE互換ケーブル 200 cm(1個入り) – スイッチサイエンス
- M5Stack用GROVE互換ケーブル 100 cm(1個入り) – スイッチサイエンス
- M5Stack用GROVE互換ケーブル 50 cm(2個入り) – スイッチサイエンス
うん、いい感じ。
純正のもので50cmのやつもあります。
そして、以前から気になっていたこちら。
Grove用I2C通信距離延長基板(2個セット) – スイッチサイエンス
NXP社の高ドライブ電流型のI2CバスバッファPCA9600Dを用いてI2Cの信号線の許容負荷容量を増加させ、I2C接続のGroveモジュールの通信距離を延長するための基板です。
基板同士は一般的なストレート結線のLANケーブルで接続します。LANケーブルは入手性が良いため、マイコンとGroveモジュール間の通信距離が数 m~数10 mのシステムを容易に構築できます。
これすごいですよね。ただ、I2Cで延長する機会がなく使う機会を逸してました。
というか、そもそも、今回のように他の方とタッグを組んだゆえに、一気に発想が広がるためにたどり着いた思考ではあるので、わたしのレベルの電子工作のアプローチでは短いケーブルで事足りていたでしょう。思考の拡張大事。
これらをヒントにGroveケーブルをLANコネクタを合体させた
いままでの製品もとても良いものでした、ただ、試行錯誤が大きい仕組みになってくるとケーブルの数もコネクタの数も数が読みにくくなっていきます。いい感じに試行錯誤がしたい。
ということで、いままでの情報をヒントにして「GroveケーブルをLANコネクタを合体」させました!
まずマルツさんで買ったのはこちら。
こちらをGroveコネクタとつなげるイメージ。
Groveケーブルを切断します。
ワイヤーストリッパーで剥いていきます。
LANコネクタを用意。
ハンダ付け完了!
実際にはこのようにコネクタ2つとも同じ配置ではんだ付けすればOK。
途中、LANをつなげることで左右で向かい合わさってしまって、どのようにピン配置が合うか混乱したんですが、はんだ付け失敗してしまったLANコネクタを分解して理解しました。
非常に素直な仕組みで、上から出ている配線はLANケーブルにつながるところまでそのまま出ているので、クロスされてるとか、何かしらの法則であべこべになっているとか心配する必要はないです。ですので、上記の写真の通り、同じ向きにしたときにGroveケーブルの色とはんだ付けしたピンが合えばOKということになります。
拡大するとこんな感じ。
1mのLANストレートケーブルで試す
今回のLANケーブルは1m!!
では早速LANケーブルを用意!LANストレートケーブルを使いましょう。
LANクロスケーブルを間違って挿さないようにしましょう。電流の流れがあべこべになるので、最悪壊れます。
さあ、Groveボタンを押すとGrove LEDが光るシンプルな仕組みをArduinoに書き込んでつなげてみました!
デジタル入力のGrove ボタンを延長したものです。いかがでしょう!
うまくいきました!
もうひとつ、デジタル出力のGrove LEDを延長したほうです。少し遠くから撮影しました。
こちらも成功!
1mだと長さの主張がありますね!
10mのLANストレートケーブルで試す
つづいて、一気に10m!以下を買いました。
うん、フラット型はコンパクトですね、10mでもこれくらいのボリューム。
つなげました!先ほどと同様に、デジタル出力のGrove LEDを延長したものです。
10mでも成功しました!
デジタル入力のGrove ボタンを延長したほうも。
ちょっと延ばしてみたら、さすが10m、ぐちゃぐちゃっとしますねw
これは楽しい!
以前LANケーブル剥いた機会があり、そのときの配線の太さが電子工作のそれに似ててに「もしかしたらできるかも?」と思ってたんですが、今回狙い通り成功してよかったです!
延長の長さ限界がどこかとか、他にデメリットがないかとかは、おいおい調べていこうと思います。このノウハウが活かせるようになると、電子工作のコードよりも丈夫で扱いやすく購入しやすいLANケーブルが、発想を膨らませていきたい試行錯誤のときに使えるようになるので、試行錯誤の幅が広げられそうです!
それでは、よき 電子工作 & Grove & LANケーブル Life を!