広島社内IoTエキスパート育成事業にてハンズオン講師をしてまいりました。自分のまとめです。
広島社内IoTエキスパート育成事業とは
「ひろしまサンドボックス」の一環として実施される、広島社内IoTエキスパート育成事業。IoTシステム投資計画を自ら企画・立案できる人材の育成を目的としたものです。
個人的には、上記のひろしまサンドボックスのサイトのギミックが好き。
8/2木に行われたハンズオン部分を内容を作り当日は講師をさせていただきました。
準備
準備は、3ヶ月くらい。
IoTのデータの流れを、データ収集→データ送信→データ蓄積→データ分析と分解しつつ、それを体現する形で、Raspberry PiとMulti IoT Board というMbedボードで教材を作りました。
今回はRaspberry Pi内部で動いているNode-REDのグラフでデータの流れを確認するパートをスタートとして、
Milkcocoaによるデータ蓄積まで体験する前半でした。
後半は、このCO2センサーに代表されるような、私がIoTデモを行いながら理解を深める進行。
なかなかの荷物量になりましたが、このケースでも一部のものです。
当日はこのような用意になりました。結局全部動きました。
リカバリー
前日に広島入りして夜中に準備していたのですが、ひとつ大トラブルが発生。
全体チェックもう少し。というところで、超音波センサーの金属部分とRaspberry Pi 3 B+が接触して、配線付近が「パチッ」言ったんですね。
ややヤバな焦げた匂いとともに、ものの見事に動かなくなりまして、このままだと、明日デモ数が減ってしまうということで、ひとまず寝ることにしました。
寝て起きて、朝食食べて、もう一度チェックしてみたんですが、やっぱり夢じゃなくて動かなかったので、ここからリカバリーせざるを得ず、速攻、広島でRaspberry Piが買える電子工作屋さん検索してみました。
朝に広島市西区商工センター界隈に降り立ちまして。
松本無線パーツ株式会社さんが9時から開店しておりました!
秋葉原を彷彿とさせるテンション上がる品揃え。
これは期待できる!
あったー!!!
ということで、速攻購入させていただいて、嬉しさのあまり、テンション高めにレジの方にお礼をお伝えしつつ、とんぼ返りで会場にたどり着きました。
幸いにもSDカードは生きていたので、差し込むだけで復活。このあたりは、Raspberry Piさすがです。
ハンズオン当日
ようやくトラブルが解決でき、本番はここから。ハンズオン当日のはじまりというところ。会場はCamps – Innovation Hub HIROSHIMAでした。
キャリーバックからいろいろと準備していきます。
今回、大活躍だった、Wi-Fiルーター+モバイルルータークレードルWAN運用を2系統で構築。
ASUS 日本のRT-AC85Uがお値頃価格で18台接続保証のスゴい機器でして、当初はスイッチングハブを使用しての2 Wi-Fi + 1 WAN運用だったものを、ノートPCとIoT機器の同時接続でちょっときつくなってきたところを、さらにモバイルルータークレードルWANの2台目を加える形でスムーズになりました。
つまりこんな感じ。
参加者20名として。
- 1台目 → 1~10人までの20接続ぶん
- ノートPCで10接続
- Node-REDを見たりIoT関連のアカウント設定を行う
- Raspberry Piの教材で10接続
- ノートPCで10接続
- 2台目 → 11~20人までの20接続ぶん
- 同様にノートPCで10接続
- 同様にRaspberry Piの教材で10接続
なにより、接続状況が把握しやすく、こちら側で制御できるのは素敵ですね。IoTハンズオンの肝要なところは、こういう接続環境も含めてのこと。うまくつながってよかったです。
開始前の雰囲気。ウフル様のスタッフの方々といっしょに教材やコンセントの配置を決めていきます。スライド投影もバッチリ。
続々とお集まりいただいて、近づく本番。
こんなテンションで4時間を走り抜けました。いやー、話すこと結構いっぱいありますね。
後半のデモの様子の一部。リカバリーしたRaspberry Piで、GrovePi+超音波センサーの連携も動きました。
この2枚の写真は、スタッフの方々に撮影いただきました。ありがとうございます!
ふりかえり
当初不安だった4時間持つかというところは、ほぼほぼ収まりました。デモについては8割程度は動き、このハンズオンあとのアイデアソンやプロトタイプづくりへの助けにはなったかと思います。
質疑応答では、具体的な実装についての質問をしていただき、Node-REDがプロトタイプから実践で使えるかどうかの話や、野外のでセンシングの際の注意点や現実度を会話することができました。今回ご紹介した、GroveやRaspberry Piをはじめとした仕組みについても興味を持っていただけました。
ともあれ、手を動かして学ぶ本来のハンズオン部分と、その教材を起点にデモをたくさんお見せするところのバランスは、ライブ感も伴ってバランスがつどつど変わりそうでむずかしいところです。今後に向けて、また組み立てていきたいです。
このようなIoTハンズオンの機会をいただいたウフル様・広島県様に感謝申し上げます。
打ち上げ連れてっていただいて食べたお好み焼きと飲んだレモンサワー、たのしかったー。