デジタルハリウッド大学大学院 プロダクトプロトタイピング II の 2022 年度講師をしてきました

デジタルハリウッド大学大学院 プロダクトプロトタイピング II の 2022 年度講師をしてきました。自分のまとめです。

昨年の授業

デジタルハリウッド大学大学院 プロダクトプロトタイピング II の 2021 年度講師をしてきました

昨年の授業の様子はこちらです。

今回もオンラインスタート

伝えるものとしては、昨年と大きくは変わりません。

IoT プロトタイプを元に、フィードバックの接点を増やすプレゼンテーションの手法や、他者に伝わる外装プロトタイプの基礎、リアルタイムに伝えるデモンストレーションを中心に伝えました。

実は最初は対面授業を計画していたのですが、昨今のコロナ禍の雰囲気により、とても対面授業をできる感じではなく、オンライン授業になりました。昨年とおなじです。

以前の資料をベースに色々とサンプルを調整したり、増強したりと準備がんばりました。

振り返り

今回は、いろいろな事情の兼ね合いがあり学生 3 人でしたので、かなり濃いめのフォローができる環境でした。

こういった学生のヒントになるサンプルもその一環です。もっと多い学生数でしたら、こういったフォローはできないのですが、インスピレーションが湧くようなアウトプットができました。講師から、アウトプットの姿勢を見せるのも大事です。

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そして最終回「ブラッシュアップ回」は、なんと学生からの強い希望もあって、初の対面授業を実現できました!(こういう要望うれしい)

みんな楽しそうでした。アンケートでも、対面でのアドバイスはオンラインよりも響いたという反応もありましたし、オンラインだと個別に語り掛ける雰囲気だったものが、対面だとみんなに話しかけられるようなコミュニケーションができたのは、私としてもやりやすかったです。

7 回目・8回目(最終回)は、対面の方は効果的な感触があり、なるべく今後は対面にしてあげたいなという思いを新たにしました。がんばろう。

学生のみなさんのアウトプットの記録を Togetter にもまとめました。

オンラインにも耐えうる密度濃いめの資料は、対面授業でも活かせるので引き続き作っていきたいです。ここはシナリオと同義なので、昨年はヒーヒー言いながら毎週整えてましたが、今回は常に次週を示しいて方針を予告できました。これは大事。

今回導入した Gist によるコードアドバイスを導入しまして。よかったです。オンラインでは Slack でのスレッドサポートだとコードのサポートが弱くなりがちです。学生側はコードの状況が伝えやすく、講師側も指摘しやすいので、学生数の兼ね合いはありますが、来年も使おうと思います。
変更していく履歴が、ちょっと分かりづらいので、このあたりはひょっとすると、リポジトリそのもので管理してもいい気がしています。センシティブな個人的な設定情報はあるので、ユーザーで閉じたリポジトリが良いかもしれませんね。

プログラミングの側面では手取り足取り教えるわけではないので、この授業でのつくる大変さは、今回も際立ちました。M5Stack 開発による Arduino IDE のサポートがあるとはいえ C 言語の開発があり、LINE BOT や LINE Notify の連携の JavaScript の開発もあります。これは、つくるために必要な負荷とはいえ結構ギリギリです。学生がギリギリなので、わたしもかなりサポートパワーを使います。

プログラミング慣れてない学生にとっては、2 言語を相手にするのでより大変でしょう。このあたり負荷は必要ですが、なんとか軽減できないかとも考えます。ひょっとすると、これからも自分でプログラムを書いて「つくる」にフォーカスするとしても、2 言語へ両対決のプログラミング開発ではなく、片方はローコードやノーコードでライトにしても良いかもしれないとは思いました。

そうなると、メインの M5Stack による Arduino C は外せないので、そのあたりの方向を示すのは JavaScript 側でしょうか。
個人的には、プログラミングもつくる大切な道具なので頑張って鍛えてほしいところはあるのですが、授業としては時間は限られているので、多様な方針を示せるのもいいかもしれません。

ともあれ、今回も学生それぞれのアウトプットと成長が見れたのでよかったです。来年もよりよい授業を目指して頑張ります!