デジタルハリウッド大学大学院 プロダクトプロトタイピング II の 2021 年度講師をしてきました
デジタルハリウッド大学大学院 プロダクトプロトタイピング II の 2021 年度講師をしてきました。自分のまとめです。
2021 年度より任命いただきました

Facebook のほうでは報告していたのですが、4月より デジタルハリウッド大学大学院 プロダクトプロトタイピング II の講師となりました。
https://twitter.com/1ft_seabass/status/1444827666431967233
実際の授業は 9 月からで 9月末~11月の 8限 21:00-22:30 でした。 菅原のびすけ さん のプロダクトプロトタイピング I からゆるくつながる形で「プロダクトプロトタイピング II 」という授業を担当しました。
シラバスはこんな感じ

プロダクトプロトタイピングⅠで学んだプロトタイピングを更に発展させて、実際に私たちの生活やビジネスを良くするのプロトタイプ(モック)を作成した先の、つくるプロトタイピングから他者へ伝えるプロトタイピングをどのように行うかを伝えました。
IoT プロトタイプ(モック)を元に、フィードバックの接点を増やすプレゼンテーションの手法や、他者に伝わる外装プロトタイプの基礎、リアルタイムに伝えるデモンストレーションと、盛りだくさんで臨みました。
なお、昨今の事情を鑑み、フル遠隔授業としました。IoT 面ではたしかに対面授業のメリットは多いですが、遠隔授業ならではの利点も取り入れつつ、駆け抜けることができました。
※これは 2021 年度のもので、今後変更される場合があります。
サッともの作りする人にヒアリングしながらカリキュラムづくり
さて、シラバスからカリキュラムに落とし込んでいくわけですが、自分の考えをまとめつつ、ほかの人も話を聞いてフィードバックもらってやったほうがいいなと思いまして、ゆるメカトロ の運営で一緒にやっている 豊田さん や 井上さん にお声がけして、プロトタイピングやものづくりの世界観をワイワイ話して詰めていきました。

こんな感じの議事録です。お盆周辺は、他の仕事でもだいぶ煮えていて、切羽詰まっていましたが、やはり誰かに話すということで一気に思考が進むのでよかったです。

普段から作ることに関してだったり、ガジェットの話をしていましたが、やっぱりお互いのアプローチを細かく聞けたことで、私のプロトタイピングで伝えたいことの現在地も見えてきて楽しかったです。
おかげさまで、9月前の段階で一度一通りの流れは出来ました。
お二人とも、その節はありがとうございました!
いよいよ授業スタート
https://twitter.com/1ft_seabass/status/1439112797166571520
9月まで、この月に始まるイメージが全然つかなかったのですが、事務局の方から連絡があったり、講師写真の撮影会があったりとだんだんと現実味が帯びてきました。授業内容も、いよいよ実機を動かして検証してみたりと迫ってまいりました。
https://twitter.com/1ft_seabass/status/1441399055288987656
そして、9/24 が初授業!

終始、このあたりを軸にして、M5Stack での作り方を覚えつつ、外装の話やフィードバックの重要性の話を 8 回通じて行いました。

生徒からすると最後の方の授業だけでなく、途中でもアウトプットしていたので「スパルタ」「ブートキャンプ」と表現されておりました。私も、生徒ができそうなギリギリを攻めておりました。
振り返ってみて
https://twitter.com/1ft_seabass/status/1456527216599179264
こちらが、生徒のアウトプットしたものです。最初は大変だった生徒のみなさんも、だんだんペースをつかめてきたのか、成果発表や、もう一歩作り込むフィードバック発表は大盛り上がりで、充実していたかなと思っております。
1回ごとに生徒アンケートがあったのですが、かなり好感触でよかったです。自分の考えやナレッジが通じるのか、最初はめちゃくちゃ不安で、やっていくにつれて感覚をつかんでいきましたし、「あ、伝わってるな~!」と思える瞬間も増えていくことができました。

もちろん、カリキュラムは事前に作ったものはあったものの、結局、当日の授業の雰囲気に合わせて調整したり加筆したりで、毎週必死に作っていました。来年もブラッシュアップしていく予定ですが、今回頑張ったおかげで、いったん基礎の考え方や教材の方向性はできたのではないかと思っています。
やっぱり、はじめのカリキュラム作りは未知すぎて全力で駆け抜ける感じになりますね。9/24 から 11/12 まで、私自身が自分のプロトタイピングに向き合いながら、いまあるナレッジや思考を出し切りだしたかんじで、全部が全部、試行錯誤でした。これそのものがプロトタイピングだったなー!と改めて振り返っています。
授業の最後で「これからもお互いつくりつづけていきましょう!」と生徒に向けて締めたわけですが、私自身も、引き続きプロトタイピングを伝えていけるよう、いままでどおり手を動かして、サッとつくっていく気持ちを大事に頑張りたいです。
もちろん、一度やってみると課題はあるので、引き続き自己フィードバックからのブラッシュアップをして来年の授業に臨みたいなと思っております!