DevRel Meetup in English vol.2に英語で登壇してきました

DevRel Meetup in English vol.2に英語で登壇してきました。自分のまとめです。

イベント情報

DevRel Meetup in Englishは、英語オンリーの空間で、参加者・登壇者ともに英語でコミュニケーションする場でした。

DevRel Meetup in English #2 | Meetup

そして、もちろん、登壇者チャットも英語でした。

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このように翻訳しつつ頑張ってコミュニケーションしました。

スライド

スライドのは以下のとおりです。

今回のテーマは、APIということで、フリーランスにおけるDevRelとAPI同士のコラボレーションを伝えました。

当日までの準備

実は、オープンじゃない限定的なところでは

3月に慶應義塾大学 EDGE 集中ワークショップのお手伝いしました

CAADRIA18での論文についてHoloLens技術サポートいたしました

の2つの場所で、他に英語の話せる方も一緒にいる状況で話したことはあり、英語で話すことに対して比較的ポジティブではありました。

ただし私の英語スキルはこんな状況。

  • 英語の読み書き
    • 英語の技術文献は結構読むが、要点がまとまったコード多めだとありがたい
    • 自分のブログに英語の質問がたまにくるがその時は翻訳サイト(Google翻訳・Weblio)を駆使してやり取り
    • 仕事上、たまにグローバルなチャットに入ることもあるが、シンプルなあいさつはなんとか
  • 英語を聞く
    • 技術系の言葉が入ったほうが耳に入ってくるが、基本的には雰囲気でしか聞こえない
  • 英語を話す
    • 単純な単語を並べての会話は少しできるが難しい表現が出てこない

ということで、英語ができるなんてとても言えないけれども、話したいし身をもって体験したい気持ちはあるので、 英語のサポートのない場所で、しっかり話してみたい! という気持ちがふつふつと湧いてきて今回のチャレンジに至った次第です。

今までの経験から「日本語のスライドを翻訳して多少調整すれば話せるのでは?」という少ない武器での突入をしました。

日本語のスライドを翻訳作戦はある程度は通用した

日本語のスライドを翻訳作戦はある程度は通用しました。たとえば、こちら。

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これの元ネタはこちらです。

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これはある程度翻訳のクセを読んで構成したものなのでまだ伝わるものでした。

翻訳は文語で訳されるのでやや固い、カジュアル目な口語にする必要がでてくる

しかし、ここからが難しい。自分の思いのこもった登壇をしたいと欲が出てくると、普段の登壇のようにカジュアルな言葉、つまり口語で構成したくなるんですね。

そうなると、スライドづくりが一気に難しくなりました。というのも、WEBサイトの英語翻訳は文語で訳されるので固いんです。表現が。メールやチャットならまだいいんですが、これは登壇なので、やはり口語にするために再度噛み砕く必要があるし、しかも、なかなかそういう表現が翻訳だとお目にかかれない。

慣れてる方だと、ホントは探し方があるのかもしれませんが、私の場合は、ギリギリWeblioの派生語や用法のところが参考になったくらいでした。

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たとえば、元ネタがこのスライド。

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途中経過は記録にとっていませんでしたが、ここまでにカジュアルに仕上げるのに時間がかかりました。スライドのだいたい半分くらいが、こんなかんじ。

自分が読めない表現や単語は盛り込むのが難しい

さらに発展。翻訳しにくい日本語を作ってしまったところもありました。

たとえば、これ。

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翻訳はできたんです。しかもこれ、結構話すとかっこよさそうな感じ。Chaosとかいいじゃないですが。

ただ、これカオスという言葉も和製英語的なニュアンスで、変な伝わり方をしかねなかったり、自分の職種がふわっとしていることを伝えたいのだけど、結構ハイコンテクストなんですよね。

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ということで、ザクザク削っての「ざっくりいうと」という表現だけ残しました。ただ、これも、しっかり翻訳できてるかは微妙だけど、あまり悩まずパッションで。

イラストに任せる度合いが日本語より強まる

と、このように、日本語で登壇するときよりも、どうしても表現力に制約が出てきます。

そうなると普段よりも活きてくるのは、イラストまわり。込める意味で頼りになります。

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当初このように「架け橋」といった表現があって、ちょっと冗長めな感じですが、

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注釈を小さいフォントで添えつつ、架け橋というニュアンスはイラストに任せて、言葉で書く方はメッセージ性を強めています。というのは聞こえがいいですが、イラストに任せつつギリギリ表現できる平易な言葉で落とし込んでいるとも言えますw

日本語で話せるはずの流れが英語でできなかったものを2枚ほど。

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こちら、いくら翻訳で良い英文にできても、使われる単語は難しいかったり、自分が発音できても理解して話せない表現は空振りになってしまいパッションが落ちてしまうので戦略上極力避けました。くやしいけど、学びです。

いざ当日

さて、そんな感じでいざ当日です。

いきなり自己紹介タイムを忘れててずっこける

この前後ですね、自己紹介タイムで、自分の自己紹介をしなければならず、かなりドタバタに。

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スライドにも書いてるはずのことは全く話せませんでした。I’m Tanaka Seigo+アルファくらいは言えたはず。

当日はすごい天候で雷鳴がすごかったんですが、すこし翻訳して考える時間があると、こういう投稿もできるのに!無念!

いよいよ本番

さて、いよいよ本番。

Hello!! Everyone!!
Thanks.
I will talk.
Make API collaboration. – Action about DevRel of freelance engineer

このあたりは、当日、必死に追加で覚えて話せた!

声は大きくパッション強め(マイクいらなかった)

https://twitter.com/taiponrock/status/1034052129411936256

とりあえず、日本語の登壇でも大事なこと「声は大きくパッション強め」のポイントはなんとか!

5分の時間内に収めた

スライド出来上がって、話す練習してみたら 6.5分 くらいだったんですよ。

たぶん、

  • 日本語よりも英語のほうが慎重にしゃべるので長くなる
  • そうでなくても単語を強調してしゃべるので長くなる
  • 日本語では早口気味に圧縮して話すところが英語では効かないので長くなる

といったことが作用していたのでしょう。そこから、泣く泣く削って調整して、

10秒残して話すことはできました。これは、練習した甲斐が一番あったところで、時間は収まる自信の中で、どう話すかに集中できたのは良かったです。

ふりかえり

ということで、ふりかえりです。登壇者の徳永さんが、当日のことをまとめていただいてます。

Seigo さんは、初登壇ということでしたが、微塵も感じさせないLTでした。よりコラボレーションを生むAPIにするためには、というLTでとても面白かったです。パッションが全面に溢れ、API 愛が伝わってきました。

なんという、嬉しいお言葉!ありがとうございます!

私としても、なんとか、公開イベントで初の英語LTできた。声は大きく、5分の時間内に収まるのはできました。

ただ、もちろん課題も多いのです。まず、登壇で重要な伝達力スキルが英語力起因で初期化されるので、日本語登壇で話すときに出来てるエッセンスが制限されるのが一番の学び。まるでスキルリセットかかったジョブで、以前倒せたはずことがうまく倒せないすミッションしてる感じです。それはそれで楽しい。

そして、他の登壇者のみなさんができていて、私がうまくできなかったことがひとつありました。これを軸に磨いていきたいです。それは「スライド通り読むのは少なめで、カジュアルに自分の言葉で話す」こと。

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こうやって図で分析するのに、時間がかかってしまったんですが、なんとかまとめられました。

日本語登壇だと、私の場合スライドはアウトラインでしかないです。スライドを踏まえつつ自分の言葉で話したり、時には場に合わせてアドリブを入れることもあったりして、そこのサジ加減がうまく行っていることが多いです。当日来場された方に、あとあとシェアされたスライドよりも大事な想いみたいなのを仕込むといってもいいでしょうか。

これが、英語登壇をやってみると、表現力や会話力ゆえに、まずスライド間を良くつなぐ表現がまだできていません。こうなるとスライドを読み上げるほうの印象が強くでてしまい、いくらパッションでカバーしたとしても、余裕が生まれず場を引き込むような見渡しが難しくなるなーと課題が見えてきました。

DevRel Meetup in English #2 – Togetter

当日のまとめの雰囲気です。他の登壇者のみなさんは、そういった登壇で大事なことを、しっかり英語でも変わらずできている印象で、ほんとうにスゴいなと思いました。とてもアツい回だったと思います!

私としても課題は見えつつも、なんとかうまく出来たこともあり、今後も自分の良いところが活かせるよう英語登壇がんばってまいります!