HoloLensと照明API DALIの連携をしてきたメモです。以前、Node-RED経由で照明操作のDALI APIと連携もしており、先日HoloLensアプリ(Unity)とNode-REDで動くWebSocketサーバーをつなぐ知見を得たので、照明APIとHololensの連携を友人の照明器具の会社さんのところで実験してきました。
照明APIとHololensの連携を試しに友人の照明器具の会社さんに実験に来てます。 #HoloLens #HoloLensJP pic.twitter.com/U4blEc4pyP
— 1ft_seabass (@1ft_seabass) 2017年4月7日
やりたいこと
このように、照明器具のある現実空間にUnityでつくったスイッチやボタンをHoloLensでMixed Realityさせたうえで、Node-REDがスイッチやボタン操作時のオブジェクト名を元に、DALIのシーン操作IDを中継します。
このあたりの各連携について、詳しくはこちらもご参考下さい。
- HoloLensアプリ(Unity)とNode-REDで動くWebSocketサーバーをつなぐメモ – 1ft-seabass.jp.MEMO
- HoloLensからNode-RED経由で照明操作のDALI APIを操作するメモ – 1ft-seabass.jp.MEMO
スイッチやボタンの仕組み
照明器具のある現実空間に配置したスイッチやボタンの仕組みです。
スイッチはこのように、
ONで下にスイッチが倒れてシーンが変化。
ONのときにAirTapすると、OFFで上にスイッチが戻って全照明が消灯されます。
実際やってみる
さて、照明器具とHololens双方で準備しました。
照明器具とHololens双方で準備中。仲立ちするのはNode-RED。#HoloLens #HoloLensJP #NodeRED pic.twitter.com/GtO8PvohDz
— 1ft_seabass (@1ft_seabass) 2017年4月7日
設定中、HoloLensからはオブジェクト名が飛んで来るだけの設計にしているので、WebSocketを受け取るNode-RED側でオブジェクト名とDALIシーン名を紐付ける設定を頑張る形なのでやりやすかったです。
ちょうど、WEBの実装で言えば、クリックイベント内のオブジェクト名に応じてifなりswitch文を噛ませて処理を分岐してやるのがNode-REDです。
このようにシーンIDと照明の光り方の設定をしていただきました。
わかりやすいところで、上記のスイッチ部分はこのようにシーン0~4が設定されています。
下部のボタンはシーン11~15が設定されています。シーン11~15はいろいろと調整は入ったので表から変わったかもしれません^^;
さて、実際にやってみた動画です。
2017/04/11 追記:デジタルライト 中畑さんから、HololensからNode-REDを使って照明をDALIで制御してみた記事から動画をシェアさせていただきました!
個別の動画も置いておきます。
それぞれを操作して、各スイッチに設定されたシーン設定が反映されています!
加えて、連携時に、外から見るとどうなっているかも以下に載せます。
手元にリモコンがある形ではなく「何か中空をタッチしている人」となるので、なにかしらの能力者っぽいですねw
ふりかえり
無事にHoloLensと照明API DALIの連携することが出来ました。
このようなケースが実現できると、いまはボタンが飽和しがちな現実のリモコンや家屋の電気工事がなかなか難しい現実の照明スイッチといったものが、このようなMixed Realityの世界に集める形で、自由に設定を追加したり削ったりと調整することが可能になる未来を感じました。
また今回は、わかりやすさ重視でかなり近接で操作しました。
さらにこれが発展して、例えばもっと視野の向こうに見える遠くの照明を操作したり、なにかしらのモニタリングをしながらまったく別の空間の照明を対話的に操作すると言ったところまで出来てくると、より一層新しい可能性が見えてきそうですね!
それでは、よきHoloLens x DALI x Node-RED Lifeを!