この記事はlittleBits Advent Calendar 2016の記事です。littleBitsのUSB POWERモジュールとPOWERモジュールの挙動についてのメモです。

litteBitsをキットで買って使っているとだいたい9V電池から給電するPOWERモジュールがついてくるのですが使っていると、当然ながら電池残量が少なくなり力が弱くなってしまいます。モバイルバッテリーやスマートフォンのように電池残量はテスターでもない限り分かりませんし。

実際、KITのラインナップを見てみても、最初はPOWERモジュールがついていることがほとんどです。

お子さんが使うことを考えると身近に使える9V電池を使うというのは、とっつきやすさが増しますしなかなか悩ましいところですね。

電池残量不足で何か困るか

電池残量不足で何か困るか。

それは 電力不足でモジュールが動かないことを、モジュール自体の故障と勘違いしがち というところ。

littleBitsは磁石でパチパチとつなげる仕組みなので、電力が十分な場合、通常は接触不良でうまく動かないことがほとんどで、それでも動かない場合に、するモジュール自体が故障か？と勘違いしがちです。

今回の疑う要素としての追い方は、

まずモジュール同士の接触不良を疑う
　↓
動かない
　↓
POWERモジュールの電力不足を疑う
　↓
動かない
　↓
モジュール自体が調子悪いかも？

というのが好ましいです。

かくいう私もだいぶ慣れましたが、それでもlittleBits使った登壇前に焦ってテストしているようなときには、ついつい電池残量不足を飛ばしてモジュール自体が故障したのかと勘違いするときがあります。

ということで、今回はサーボモジュールの接続を例にして実際の動画で挙動を残しておきます。

POWERモジュール（電池十分）

まずPOWERモジュールに十分に電池残量がある場合です。

このようにキビキビ動きます。

次にPOWERモジュールに電池残量が足りなくパワー不足のときです。

なかなかに心もとない動きをしますし、ONを示す赤LEDですら点灯があやしいです。

実際にはここまでの不足になるまでに気づくことも多いですが、ここまでいかなくても、サーボが苦しそうな挙動になることがあります。

今回は単純にサーボが動かないということで済みましたが、他のモジュールですともう少しややこしいことになる場合があるので、私の経験したものを軽く書いておきます。

スピーカーモジュール
- 音がとても小さく出力される。複数モジュールをつなげると聞こえにくくなる。
バイブレーションモジュール
- 小刻みに震えるという動きだけに、動いていないように見えやすく勘違いしやすい。
Arduinoモジュール
- 書き込み時に消費電力が上がるため書き込み途中で再起動がかかる
- 複雑な動作をさせると消費電力が上がりビジー状態で一切調整が聞かなくなる（後述のリセット必須）

といったことが起こります。

ブザーやLEDやモーターなどは単純に動かないだけで良いですが、上記で言うと一番怖いのはArduinoモジュールでの電流不足でした。

ビジー状態になってしまうと再度シンプルなものを書き込みをして回避することが出来なく、実質故障に近い状態になってしまうので困ります。その場合は十分な電力供給がある状態でlittleBitsのArduinoモジュールがおかしくなった時のリセット方法をlittleBits社に質問して無事解決したメモを参考にリセットしてみてください。

さて、このままだとlittleBitsで遊べば遊ぶほど、この電池残量不足を気にすることなりますね。このあたりも含めて、電気を学ぶんだという前向きな話だと良いのですが、さすがにArduinoまわりのエラーに遭遇すると、故障に近い症状になってしまうので、回避したい。

そこで救世主の登場です。実は常にしっかりした電流を流すUSB POWERモジュールというのがあります。これですとUSBから給電ができ、常に十分な給電が可能になり、電池不足を気にせずフルパワーの挙動でlitrleBitsで楽しむことが可能です。

実際に見てみましょう。

しっかりうごきますね！

サーボだとそんなに差はないですが、以下の状況で大きく違いが出ます。

といった挙動です。

ということで、littleBitsを使っていてなんだか調子が悪いなーと思うときは、上記の動画を参考にしつつ、電池の残量不足も頭の片隅に意識しつつ、エンジョイしてください！

それではよき littleBits POWER Life を！