AI とともに継続的に開発したり試行錯誤や経緯が残るような仕組みを作ったメモ 2026 年 1 月版

AI とともに継続的に開発したり試行錯誤や経緯が残るような仕組みを作ったメモ 2026 年 1 月版

AI とともに継続的に開発したり試行錯誤や経緯が残るような仕組みを作ったメモ 2026 年 1 月版です。

前提

あくまで、2026 年 1 月時点での私の AI とともに開発していることの雑感です。開発の背景や技術背景はこの時点でのものとしてまとめます。

Release v1.0.0 · 1ft-seabass/my-ai-collaboration-patterns

一旦、今回の会話用に v1.0.0 でリリースしておきました。本記事では上記の v1.0.0 への紹介リンクにしますが、最新版は以下です。

1ft-seabass/my-ai-collaboration-patterns: my-ai-collaboration-patterns

今後も更新する予定ですので、これからもご興味がある方はこちらをご覧ください。

経緯

私は最近 Claude Code を使って開発をしていることもあります。そのとき、20万トークン制限があるので、どうしてもセッションを終わらせて新しいセッションで最初からスタートする必要があります。

これはシンプルに忘れてまっさらなスタートですから「どれをどこまで開発していたか」と「最新ファイルでは見えない経緯」が見えにくいといった悩ましさがあります。

いくら Git ログがあるとはいえ最新のファイルからプロジェクト全体を見直すだけでは、直近の開発状況や経緯が伝わりにくいんですよね。

my-ai-collaboration-patterns/patterns/docs-structure at v1.0.0 · 1ft-seabass/my-ai-collaboration-patterns

そこで、最近はこのように公開リポジトリで、そのあたりをうまく自分に合った形で解決する仕組みを準備しておいて、最初に導入するかたちで、割とうまく対応できています。

以下で詳細をお伝えしていきます。

「申し送り」docs/letters の導入

まず、セッション移行前に次のセッションへの申し送りとして letters を作るようにしています。

前のセッションの「どれをどこまで開発していたか」という文脈を保ちながら、開発中の箇所にすぐに焦点を当てることができています。

肌感としては 80% くらい精度で前回の開発状況を伝達できています。どうしても開発フォルダと Git ログだけ見てるだけだと伝わらないので、こうやって次のセッションからすぐに制作を開始できるのはいいですね。

テンプレートはこんなつくりをしています。 → letters/TEMPLATE.md

今のセッションで残りトークンが少なくなってきたら「では申し送りを docs/letters を参考に作ってください」といったお願いをするとこのような申し送りを作ってくれます。 → examples/01_example-letter.md

このファイルパスを次のセッションで読ませるわけです。

「ノート」 docs/notes による知見の蓄積

また、申し送りで長期的な開発セッションができるようになったので、途中の試行錯誤中に生じる大事な決定事項、AI と人間が考えた方針、組み上がった設計が決まるとノートを作成する仕組みも導入しています。

ノートの良いところは、試行錯誤の記録が詳細に残るところです。当初は2桁の連番でノートを管理していたんですが、うれしいことに、あっという間に 100 以上のノート貯まるので現在は4桁の連番で管理しています。

プロジェクトフォルダだけでは最新状況しか把握できませんが、ノートを使うことで時間軸に沿った経緯と従来からの重要事項の両方を把握でき、Git ログや最新のプロジェクトフォルダだけでは分からない経緯を補完できています。

テンプレートはこんなつくりをしています。 → notes/TEMPLATE.md

たとえば「いいですね!このノートも docs/notes にまとめてくれますか」とお願いすると上記のテンプレートに沿って、

こんな感じでメモしてくれます。 → examples/02_example-note.md

「タスク」 docs/tasks という仕組みも用意

申し送りとノートでたいていはメインの開発フローでは事足りますが、リファクタリングやいつか調査したいことといった突発的に発生するサブの ToDo を管理するスク機能を導入しています。

テンプレートはこんなつくりをしています。 → tasks/TEMPLATE.md

申し送りとノートと比較すると使用頻度は低いんですがメイン開発中にやりたかったサブタスクを一気に処理したい場合に便利に使ってます。

なお、実際に対応を AI と議論し「ではこの対応はいずれやるので docs/tasks に記録してください」といったお願いをすると、このようなタスクが作られます → examples/03_example-task.md

具体的な指示のやりかた

最近の指示はこんな感じです。何度も指示を出すものは actions というフォルダも作っています。 → actions/current_create_letter.md

これにはコミットをする際の内容の書き方や、このセッション中の開発内容を段階的にコミットするための指示も含まれています。

今回の「申し送り」「ノート」の仕組みが入っているプロジェクトであれば AI からの提案に対して「はい」と承認していきます。これはだいぶ進んだ申し送りの時のコミットの例。

うまく機能すると、このように次のセッションで申し送りを読む例文まで用意してくれます。

インストールのやり方

patterns/docs-structure/README.md

インストール方法は、いまのところ README に書いてある、こんなワンショットです。

https://github.com/1ft-seabass/my-ai-collaboration-patterns/tree/main/patterns/docs-structure
この仕組みを導入したいです。npx degit で構造を持ってきましょう。

npx degit で取得した templates/ 配下のファイル群を、
templates/ というフォルダ名ではなく、docs/ 直下に配置してください。

期待する結果:
docs/
├── README.md
├── actions/
├── letters/
├── notes/
└── tasks/

NG例(これは避ける):
docs/templates/ ← templatesフォルダを作らない
templates/ ← templatesという名前で配置しない

プロジェクトが成熟し、要件が明確になった段階でカスタマイズしてください。
初期段階では一般化されたテンプレートのまま使用することを推奨します。

これを使うと、99% ちゃんとプロジェクトフォルダの docs 以下にこの仕組みを入れてくれます。今回の記事では v.1.0.0 のスナップショットですが tree/main/patterns/docs-structure なので最新版が使われます。

まとめ

実際のテンプレートはこちらです → my-ai-collaboration-patterns/patterns/docs-structure at main · 1ft-seabass/my-ai-collaboration-patterns

ということで 2026 年 1 月時点での現在地として、AI とともに継続的に開発したり試行錯誤や経緯が残るような仕組みを作ったメモをまとめました。

  • 申し送り(letters)
    • 次のセッションへの引き継ぎ
  • ノート(notes)
    • 知見・試行錯誤・経緯の蓄積
  • タスク(tasks)
    • サブ的な ToDo の保管
  • アクション(actions)
    • 繰り返す指示のまとめ

といった構成で、いくつかのプロジェクトで回せています。

ともあれ、まだまだブラッシュアップ中なので、使えるトークン数が延びたり、これと類似した経緯をうまく記録して継続開発できる仕組みが出てきて、変わっていく部分もあると思います。現時点のスナップショットとして残しておきます。