IBM TechXchange 2025 Orlando レポート後編

IBM TechXchange 2025 Orlando レポート後編

IBM TechXchange 2025 Orlando レポート後編をまとめました。登壇から帰国までのまとめです。

おもな流れ

いよいよ後編。登壇から帰国までのおもな流れです。

  • Day 4 10/8 水曜 - 登壇日
    • 登壇準備
    • いよいよ登壇!
    • IBM Champions Photo
    • The Capital Grille でディナー
  • Day 5 10/9木曜 ~ 10/10金曜
    • 帰国日

登壇前の状況

これが 10/5 あたりの状況。まだイベントはじまってないけど 50 人参加希望者がいてびっくりしていました。これは登壇者ポータルで登壇者だけが見れるグラフです。

しかし油断してはいけない。こういったアピールをがんばったり、

このように「登壇準備してるよー!」ともアピールして、いかに登壇会場に参加者を呼び込むかを考えておりました。

そうしたら 10/7 登壇前日の段階で 83 人まで増えました!

当日にはなんと 99 人までになり、これで登壇成功したら、楽しいだろうなー!とワクワクしてきました!

午前中はひたすらに登壇準備

安田さんに撮影していただいた様子。午前中は練習しています。実際、デモの練習をしていると他の登壇者が楽しそうに見てくれてたりしてうれしかったです。

しかし、今回ネックだったのは会場ネットワークの弱さ。9.7 Mbps とイベントがはじまったときも 11 Mbps だったのでかなり厳しい状況。だけれどスピーカーテストルームだと、それでも唯一外部の API に音声データを送る音声認識部分も問題なく動いていたので「まあおもったよりも悪くないのかなあ。」くらいに考えていました。

一旦、ホテルに戻って最終調整と準備です。うまくいっているデモ状況をホテルの部屋で録画して編集して手元で準備もしていました。

最後に Windows アップデートがかかって困りましたが、土壇場でアップデートが走るのもいやなので我慢してホテルの部屋を出る前にアップデートしたりしました。

さあ、もうここからは会場に荷物を持ってランチに行き、登壇後まで戻ってこないという覚悟のエレベータ内で撮影した自撮り。なんともいえない顔をしています。

横井さん登壇

ランチ前に Practical Low-Code Programming with Node-RED のタイトルで横井さんの登壇を応援して写真をとりまくりつつ、

LinkedIn に投稿していました。実をいうと、横井さんの登壇場所が Sandbox 会場で分からず江澤さんと迷いまくりましたが、なんとかたどりつけました。よかった。

Sandbox 会場 ランチ

Sandbox 会場でランチ。今回は日本人で集まったテーブルに行けたので、ワイワイ話しながらごはんを食べれました。

しかしながら、何度かネットワーク速度計測をしても Sandbox 会場ではさらに遅くなる状況だったので、かなりピリピリしてきたのも事実です。

現場近くで最終チェック→大トラブル

ここで 12:50 くらいで 13:30 の登壇まであと 40 分。しかし不安はまだ残っています。

どんな登壇も最終チェックはできるだけ現場に近い場所でやるのが私のルーティーンではあるので、ランチが早々に切り上げて、Stage 06 に近い場所でチェックしてみたところ、大変な事態が。

  • 会場ネットワークだと Wi-Fi のアンテナとしては質が良いし 11 Mbps だけどスピーカーテストルームと違ってMeta Quest 3 の Whisper API への音声アップロードからの文字起こし返答が全然帰ってこない
  • スマホテザリングも会場の奥まった場所なので 10 Mbps程度に低下して Meta Quest 3 の Whisper API への音声アップロードからの文字起こし返答が全然帰ってこない

という、そこさえ外部とやり取りして越えられれば、全部ノート PC 内の Granite LLM + Node-RED + Ollama でこなせるはずなんですが初手が全然動かない状況になりました。

10 回に 1 回くらいスカッとうまくいくんですが、それじゃだめなんです。

Unity ビルドが破損したかもなと思い、貴重な 5 分を消費して急いで再ビルドしてもやっぱり動かないですし、いろいろ検証してみて、これはもうネットワークが原因しかないということになってしまい、頭を抱えました。

どんどん時間は経過していきますが、ローカル LLM の部分や IoT など他の仕組みはサクサク動くので、もう徒歩 1 分程度の現場に移動して、準備をしていきます。

もうここで、代替案として「XR が動かなかったら元ネタとなる Unity Editor から音声認識を動かすデモをする」というが残り 15 分のところで決心がついて臨むことにしました。

これが、応援に来ていただいたみなさんが撮影していただいた、決意直後の写真ですね。開始までの残り時間は、ひたすら PC に話しかけて IoT ライトを動かすというところをネタバレ覚悟で見せまくって「結構動いてるんだよー!」という前振りと雰囲気づくりをがんばりました。

また、前述のうまくいっているデモ状況をホテルの部屋で録画していたので、これも見せつつフォローしてこうというのをギリギリで整えました。

いやー、ここでは機材置くための椅子を一緒に運んでいただいたり、動画を撮影していただいたり、応援で日本のみなさんが来ていただいたり、もういろいろ助けていただきました。この場を借りて改めて感謝いたします。どれか一つ欠けてても登壇にこぎつけられませんでした!

登壇

ここまでできる限りのやれることは尽くしたので、あとはやるだけ!

大事な疎通はしてないですが「でも。他は自信をもって伝えられるぜ」という気持ちになり、不思議と心が落ち着き、スムーズなスタート。

アーキテクチャの説明。身振り手振りで頑張りつつ、マイクで大きな声で。立ち見もいっぱいでうれしかったです。ざっと見た限り 40 人は来ていただいてと思います!

保険として大事な動画デモ。撮っておいてよかったです。こういう風に動くものですよ説明はだいぶ伝わっている雰囲気。

さて!やってみます!しかしやっぱり不発!ここから "OK. Today event network is slow." とつぶやきつつ、Editor 代替案に移行します!

もうここまでいくと XR は動かないのでは?みたいなことは感じてられません。自分が伝えたい仕組みを、たとえ代替案でもできるだけ伝えることが大事なのです。

会場が結構イイ感じに音が流れていたり、マイクで音量が大きかったり、私の発音がよくなかったりで、なかなか通らないものの、少なくとも音声認識は通っています。これならいける!

よっしゃー点灯!Turn off light のほうが活舌悪かったですが、それでもうまくいきました。ここで観客の皆さんからも笑顔や拍手がでてきててうれしかったです!伝わった!

いやーホッとしました。私も笑顔でまとめへ。最後には 5 分ほど質問タイムができました。うまく質問が理解できなかった部分は、日本人の方がフォローいただいて理解できやりとりできました。いいかんじです。

そして終了!拍手もでてうれしかったです。

終わった後も、質問に来てくれました。ワンフットシーバスの屋号の語源を聞いてくれた方もいらっしゃいましたし、資料ページ教えて!って聞いてくれる方もいて、ちゃんと届けられたものとなりました。

反省点としてはいろいろありますが、ポジティブに振り返ると、

  • 直前にバタバタとみなさんを巻き込みすぎた
    • 盛り上がっていると聞こえはいいですが、やっぱり落ち着いたほうがいいのはある。ほんと当日は多方面にみなさんでフォローいただき感謝です。
  • たしかに時間はなかったが登壇時の撮影お願いなど細かく段取りしておけばよかった
    • これはほんとにすいません、前日に決めておけばよかったです。臨機応変に感謝です。
  • 質問パートはがんばって答えるけれど聞き取りが怪しいので英語が得意な日本の方にフォローをお願いしたほうがいい
  • 今回、間一髪でたどり着いたけども、現場の近接でのテストは大事。当日は良くない。
    • スピーカーテストルームがうまく現場を再現できてないときはなおさら
    • 去年のラスベガスの時は、ホテル内のセッションでスピーカーテストルームも同様に再現されてたのでよかった
      • そもそもラスベガスの会場はネットワークが安定していた
  • ライブデモという挑戦としては大切だけれどネットワーク影響が大きい実装個所は回避策を用意したい
    • 今回の音データの場合は、データ量を圧縮したり、ローカルに音声認識をパイプしたり、ありそう

あたりでしょうか。気づいたらまた書きます。

IBM Champion Photo

さて!終了早々に、10 分のインターバルしかないなか IBM Champion みんなで写真を撮る会場に、バタバタと荷物をまとめて走っていきます!

無事、撮影にも間に合って、みなさんで撮影できましたー。正直、ここの記憶があんまりありません。いまでも「あれ?で、無事参加できたんだっけ?写真撮影。」となります。

今度はこういう予定のかぶり方しないといいですね~。

登壇完了!

とにもかくにも登壇完了です。景色も一段ときれいに見えます。しかし、これで自分は最終日なんだよなあと感慨深くもありました。ともあれ、よくやれた。

SNS にも終了と感謝を投稿しつつ、ホテルに戻って一休みしつつ、荷造りをします。そう、明日の 3:00 に起床して帰国するんです。

ディナー

しかしいろいろ終わって落ち着いたので、安田さんにお誘いただいて The Capital Grille でディナー。

もう、お肉がしっかり赤肉でおいしくておいしくて。乗ってるカニ肉ソースもおいしかったです。

登壇からの解放もあって、すべてがおいしすぎて、人の写真はすべてがブレて、食べ物の写真もこれくらいしかありません。

IBM Champion をはじめとしたみなさんと安田さんと今回の振り返りやワイワイと話が盛り上がりました。ほんとたのしかったー。

唯一やらかしたのは、ちょっとフォーマルなところだったのですが、今回の服装装備の薄さゆえに IBM Champion ジャケットのまま行ってしまったので、ちょっと浮いてました。しかし上着がこれしかなく脱ぐわけにもいかず。出発時の長袖シャツで固めるのが正解だったんですが、ちょっと意識が飛んでました。

そして、最後は安田さんとも記念撮影をしつつ、ここまでのサポートを感謝をお伝えしました。

帰国

さて、部屋に戻ってシャワーを浴びて荷造り最終。

Oura Ring は、この過酷な道中を記録していて、とくに今日は登壇前後がピーク。まるで、激しい運動のようなあがりぐあい。しかりみなぎっていたともいえましょう。

そして無事起床!

ロビーではあえてコミュニケーションチャレンジをして対話チェックアウト。早朝でシステム切り替え時間になってたので紙の領収書は出せず、メール送付で対応していただくことも会話できました。

オーランド空港に早々についてゲート前に待機。紙の搭乗券受け取るコミュニケーションチャレンジも完了。

荷物検査・出国手続きも無事済んで、Nature's Table で朝食注文コミュニケーションチャレンジ成功。ありつけました。ただちょっと量が多かった。

オーランド→シカゴは定刻通り出発して、中では隣に子どもとお母さんでワイワイ賑やかでしたが、イイ感じに私も会話できました。定刻通り 11:16 到着でしたが、おなじターミナルの移動で 5 分で済んだので 11:40 からの搭乗にもばっちり間に合って、JAL で成田空港へ。

そして、空域制限があって一時間遅れだけど無事に成田空港に到着。機内で隣の日本人の方に私が着てた IBM Champion ジャケット見てかっこいいですね!と会話がはじまって、おなじ IT 系だったので盛り上がりました。

そして無事帰宅です!

今回、帰国後のスケジュールで一番重要だった息子の運動会も 2 日後にちゃんと参加できミッションコンプリートです!