この記事はIoTLT Advent Calendar 2016 5日目です。
前日の記事は、zacky1972さんのZackernel が拓く新しい IoT の世界 〜ZACKY's Laboratory 強み x 教育 研究室でした。
今回はWio Node+Grove リレー+USB延長ケーブルでUSBライトをIoT化させるメモです。
Wio Nodeと連携する上でGroveのLEDを光らせるとき特に青が好きなのですが、ちょっと光量が弱くて明るいところで光らせてもアピールが弱く、かなしい。
とはいえ、テープLEDまでガッツリした強い装飾まではいかなくても、無理のない手ごろなUSBライトを光らせる程度のアピール感は出したいという思いがありました。
今回、明星和楽2016の展示にあたって、そのあたりをやってみたメモです。
おもな流れ
つかうライトはこれ。ION AUDIO社のParty Ball USBといって、音と反応しつつ、なんといってもイルミネーション処理をされた球面から出る装飾が素敵。
いろいろ考えた結果、以下の実装をすることにしました。
- Grove リレーでON/OFFを制御する形にしてUSBライトをIoT化させる方針
- USBライト直接の改造はスタンドの部分をガッツリ壊すケースがあるので避ける
- なのでUSB延長ケーブルを途中に噛ませて、そこをGrove リレーと連結する
- なるべく抜き差しがしやすく連結部分は補強をする
- Node-REDで制御してみる!
- うまくいく→Cool!!!
いざ実装
USB延長ケーブルをGrove リレーと連結しやすくする
さてさっそくUSB延長ケーブルをGrove リレーと連結しやすくします。
市販の配線太めのUSBケーブルを用意。
料理番組みたいな補足ですが、ここで調子に乗って細めのUSBケーブルを選ぶと配線をむき出しにするのが苦労するので太めのを選びましょう(結果、細めのでは私の技術が足らずに失敗しました)
やるぞ。
カッターで程よく切れ目を入れます。やりすぎると再起不能になるので慎重に。黒いゴム加工の部分を配線方向に薄く切れ込みを入れるのがコツです。
ぐぐいっと割いて中身を広めに出します。ある程度出さないとリレーにつなぎにくいです。今回はちゃんとしたUSBケーブルのようでちゃんと色分けがされ、直感的に+と判断される赤ケーブルが、正しく+でした(テスター利用)
質の悪いUSBケーブルだと色が全部ミドリだったり、黒と赤がなぜかテスターで測ったら+ー逆だったりする怖いケーブルがあるので注意しましょう。その点、ELECOMさんは安心な印象。
ということで赤ケーブルを切断します。もうあともどりできない。
ここに黄色の配線はオスピンからメスピンのケーブルをオスピン側でハンダ付けして、グルーガンで補強します。結果メスピンがリレー側に向く感じですね。グルーガン補強がうまく盛れて半透明にキラキラできたのが楽しかったです。
メスピンででてしまってアレっリレーにつながらなくない?と思われたかもしれませんがご安心下さい。さらにリレーにはオスピンからオスピンのケーブルをさらに噛ませます。ちょっと冗長になりますが、もしなにかしら壊れた際も、途中が変えやすくする配慮です。
GroveリレーにIN!!!
USBライトを取り付けて、無事点灯できました。
さっそくGroveリレーとWio Nodeをつなぎます
Wio NodeアプリでGroveリレーを設定します。よくD1、D0どっちに挿したか間違ってハマるので、今回は両方に。
試す際にGroveリレーのアイコンでうまくいかない場合は、汎用デジタル出力のアイコンを試すのも良いでしょう。
書き込みます。
Node-REDでフローを書いて制御してみましょう。
いい具合にうごいています。これはディスプレイを直接撮影したのでカチン、カチンという音がリレーの制御されている音です。
実際の動きです!IoT化するとかなり楽しいかんじが!!!
これができると何がたのしいか
もちろん動作中はケーブル周辺の状況に気をつけ、おもむろに触れるような目を離さないようにするなど、取り扱いには十分注意する必要がありますが、USBライトのようなものがIoT化でき、いろいろな演出に使うことができます。
また、Groveリレーはもっと大きい電流を扱えるようですが、自分の能力では、このUSBでの5Vでの扱いまでが限界だなと感じました。
たとえば明星和楽2016では、これをNode-RED経由でTwitterと連動させて、明かりがおもむろに点滅する仕組みで道行く人が興味を持ってくれました。
明日は。
daisukekmr さんによる、実験でものづくりをすると、成功率がグンとあがるよ!という話。です。
ちょうど、littleBits+家電というネタで関わるものがあるので楽しみです!